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Channel: こんなもんでどうよ?
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経験論

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深夜?早朝?に おはこんばんちわ
ペンギン村からお届けする今宵のネタは主観ですので、
ジャロに抗議はお控えくださいまし 笑

そもそもですよ、コンプレッションゲージって
多気筒エンジンの各気筒の個々の差異や、
純正、もしくは純正に準じたエンジンのOH目安の下限を計測する補助的なツールな訳でして、
上限をはかり知るべく使うモノではないんですな

この業界は悪しき慣例が蔓延っていますから
やれ何キロだ、それ何キロだとあちこちから聞こえてきます
俺に言わせれば、それで何が分かるの?と

走行中の各データと並んでロギングしているのなら、
データとしてはこの上ないのですが、
たかだかクランキング時の計測だけでは、大事な事は何も計り知れないんですな
それに、なまじ蔓延しているばかりに個体差のある数字に追われる人の多い事・・・

2ST、特にジャンクなスクーターのエンジンは
五感を研ぎ澄まして、六感を養う事が一番大事だったりします

てな前フリを経て・・・

圧縮設定ってのは非常に難しいです
好みも人それぞれ
走りだしにグワっとトルクが出る高圧縮のエンジンに乗って速いと思う人も居れば、
下はスッカスカでもトルクバンドに入った際の気持ち良さを速いと感じる人も居ます
MT車なら、総じてもっと似た好みに落ち着くんでしょうが、
駆動巧者になればなるほど線の細いスッカスカのエンジンを
あたかもトルクバリバリの車両に感じさせられる様になってしまうのが、
スクーター駆動の何よりも奥深いところなんですな
MT車と違い、ピークトルクバンドだけで走らせる事が可能だからです

逆を言えば、圧縮を掛けないと実際に速く走らない車両は
駆動改善の余地がある可能性が高くなります

そして、圧縮と点火時期には密接な関係がある訳ですね
圧縮を上げると必然的にノッキング(デトネーション)が起きやすくなります
それを予防する為にオクタン価の高いハイオクを使い、燃えにくくさせ着火前に爆発するのを防ぎます

点火は燃焼速度の関係上、圧縮上死点前で着火するのですが、
必要以上に点火時期を早めてしまうと、同じようにノッキング(デトネーション)の誘発になる訳です

そして更に各マフラーの作用で充填効率等が変化する訳ですから、
(実際にはもっと複雑な要素が絡みます)
各部位を個別に設定していくのは難しいんですね

スキッシュエリアは通常のハイオクでは0.8~1.2㎜辺りが吉と言われていますが、
2㎜あっても走る車両は走るしなので、
結局のところ走行中の圧縮圧力、充填効率、混合気比率が高バランスなエンジンが、
セッティング幅が広く扱い易いエンジンになると思っています

とどのつまり
走らせなきゃ何も見えんのよ
蘊蓄で速くなるなら、150出すのに10年も掛かからんでしょ 笑

己の感と己の経験
それらを育てあげて、やっとぼんやり先が見えた辺り
駆動の10倍も奥深いのが2STのエンジン
盆栽感覚で気長に丁寧に付き合う志が 一番必要かな・・・ 苦笑

え?ベースガスケ? 笑
無論タイミング変化しますし、その他諸々影響します
ただそれが体感で分かる差異で現れるかは、
それぞれ試行した、それぞれの人にしか分からない事だと思いますが・・・



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